故障からはじまる一人暮らし
アタシの初めての一人暮らしは、高校を卒業して札幌での家賃3万円のアパートからはじまった。
角地に立つ築数十年の2階建のボロアパートで、建物の横をトラックが通ると揺れ、ある時には部屋の片隅をアリが通り道として利用していた。
入居初日から備え付けのストーブが故障して点かなくなっていて、まだ3月の寒い夜をコートを着て布団に入った。その後もすぐにガス湯沸かし器が故障し、冷水シャワーを浴びせられたり色々散々だった記憶が残っている。
やはり、建物の中を確認せずに契約をしてはいけない(w
その頃は固定電話しかなく、電話も引いていなかったので、何か故障するたびに近所の公衆電話から管理会社に連絡した。20数年前の話だ。