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振り返らない。忘れるまでは。

高校卒業おめでとう!

本日、高校を卒業された皆様、おめでとうございます。

さてさて、今日学校の卒業式に参加された方は校長や来賓のありがたい含蓄のあるお言葉に感動したり感極まってしまったというコトもあったかと思うけれど、中には「( ´_ゝ`)フーン」だとか「(●ω●)違う、そうじゃない」と思う人も居たんじゃないかと思う。心がひん曲がっているアタシは後者。

壇上から聞こえてくる「祝辞」は「㊗️」がつくのだから基本的にネガティブな部分はないし、そもそもそんな暗い要素を入れられないのだろう。夢や希望、努力や諦めずにチャレンジする心、将来の成功や未来のより良い自分といった「祝」な部分を結合して作られた文章だと思う。しかし、それに見合わない現実もある。

今日アタシが見てきた卒業式でも、入学時の6.43%の人がなんらかの理由で卒業式を迎えなかった。中には家庭の都合で学校が変わったというコトもあるだろうけれど、聞くところでは学校を辞めてアルバイトをしている人、心を病んで学校に通うことが出来ずにいる人などもいるようで、祝辞につきまとう大層立派なお言葉の数々なんて考えたくもない、考えたいけど考えられない人達もいたんじゃないかと思いながらアタシは祝辞を聞いていた。

そんなわけで、アタシが若い彼らに何かを述べるとするなら、「3年間、いやいや18年間くらいよく頑張ってきましたね。」ってコトと「努力や諦めないコトも大事だけれど、本当にツライ時には逃げていいし、場合によっては諦めるコトも大事。夢は叶わないコトの方が多いけれど、悲観するコトなく時間が解決してくれたりするし、何より重要なのは生きて死なないコトだよー」と、そんなコトを伝えたい。

入学時に持っていた希望や夢が壊れて卒業式を迎えるコトが出来なかったとしても、そういうのも充分アリだし、そんなに肩書きがなくても生きやすい世の中になってきているよと、その場には居ない彼らにも伝えたい。今まで生きてきた2から3倍の時間、しかも自由な時間がこれからあるんだと。やり直しも軌道修正も、考える時間もまだまだあるぞと。

 

先日、高校生が自殺する人身事故があったばかりで、卒業式が多い今日も人身事故があった。

今日の事故で亡くなった人の素性はわからないけれど、いわゆるハレのこの日に電車に飛び込むという選択をしてしまったコトは残念に思うし、若い命ならより悲しく思う。逃げ場を失っていたのかもしれないし、あきらめてしまっていたのかもしれないけれど、誰かの協力を得れば絶対に逃げられるし、時間が解決してくれる。自殺は交通事故のようなもので「死ななきゃ」という感情が勢いよくぶつかってきた時に避けるコトが出来なかったんだろう。

祝辞で夢や希望や努力について述べるのもいいんだけど、長く生きてきた先輩として「生き続けるコツ」みたいなものが、これからの人達には必要なんじゃないかと、そんな風に思った。

 


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