嫌になったら逃げろ
件の「嫌になったら逃げろ」は、アタシの心の中に30年くらい格言?として存在している。
出典はどこなのか明確には覚えていないけど、おそらくその頃読んでいたゲーム雑誌のHIPPONに書いてあったんじゃなかったかと思う。どういった記事に書かれていたのか、それはもう思い出せない。
ただ、「嫌になったら逃げる」という「逃げていいんだよ」という、その頃まで教えられていた嫌でも「頑張る」だとか「負けない」だとか「立ち向かう」だとかキチンとしなければならない、やらなければならないという、そんな真っ当すぎるモノを「嫌だ」というキモチを優先して「逃げてしまってもよい」という解答もあるんだと、強く心に響いて未だに残っている。
それからのアタシは嫌なコトから逃げて来たのかと言うとそうでもなくて、嫌なコトよりも「面倒なコト」からは随分と逃げて来たんだと思う。特に最近そんな風に考えさせられる。
そのツケが今来ているから。
今、自分を守るために「逃げる」という選択が重要だと考えられている。そんな世の中。自分を守るための「逃げ」はとっても大切だけど、単純に今「嫌だから」逃げてしまうのは、おそらく後々の後悔を生む可能性がある。「逃げる」という選択肢をキチンと用意しつつそれが最良の選択なのか、逃げたその先はどうなのか「嫌になったら逃げろ」は慎重に判断する必要があるなとそんな風に最近は思う。