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振り返らない。忘れるまでは。

仕事の無い明日を暮らす勇気

最近、取引先の担当者の退職が目立つような気がする。アタシの勤める業界は過渡期で、法令と経済成長に守られていた主戦場は「儲かる」と見た新手がドーンと参入してきた。地域をメインエリアとして戦ってきた我らは全国展開ばかりか世界のあの熱帯雨林にまで蹂躙される事態なのだ。

そのような中、業界は再編され合併して淘汰されてきている。末端の人員についても、新陳代謝とパワーバランスの均一化をはかり、コンプラ働き方改革の旗印を掲げ、名ばかりの生産性向上に舵が切られている。

そんな中から脱去しようとしているのか? いったい皆んな何処へ行くのだろう? アタシも仲間に入りたい。一緒に連れて行ってほしい。けれどもそれは叶わない。アタシは鎖を付けられ籠に入れられているのだから。こうして此処で唄うコトしかできないのだから。