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振り返らない。忘れるまでは。

地獄と天国の番人

あまり大きい声では言えないが、ある所にローキー(英名: Law Key )という地獄か天国の番人みたいな奴がやって来ているらしい。

奴らが来ると、奴らを召喚した者は天国、奴らが召喚されたフィールドは地獄化。場合によってはフィールドプレーヤーに天恵や恩寵を得られるが、フィールドが悪いとメインプレーヤーが昇天してフィールドが崩壊、多くのプレーヤーを巻き込みワールドブレイクしてしまうというから、まさに天国と地獄の番人もしくは案内人である。

 

アタシといえば、『来るんならもっと早くに来いよ…』と心の中で呟いている。

20年前であれば、月に10日は深夜帰宅。2000年問題の頃は半年以上に渡って終電帰り。その後も21時22時は当たり前。19時台に家に着いたもんなら『会社辞めてきた?』なんて不思議がられる。そりゃ、会社で意識失って入院することにもなるだろうって話だわ。

でも今まではそんな異常が普通とされてた。疑いもせず普通だった。フィールドのルールに口を出せるプレーヤーがいなかったし、強く疑問を持った時点でフィールドを去って行った。ルールへの不満を持った新人プレーヤーをなだめる先輩プレーヤーという仕組みも機能していた。何より外部フィールドの情報も少なかったし、聞こえてくる他所の情報もさして自フィールドと変わらなかったのだ。

 

しかし時代は変わった。ジェダイが代変わりしてその意識に変化があったように、テクノロジーの進化と今までのプレーヤーが育てた新しくプレーヤーの価値観の変化が時代のルールを変えたんだ。

古いプレーヤーは、新しいプレーヤーをよりよく育てようとしてとんでもない魔物を作り上げてしまったコトに気付くのが遅かったのだ。

今、絶対的に新しいルールに則った良いフィールドが求められている。フィールドは構築しなければならない。新しいプレーヤーを呼び込むために。

 

ただ、今一番大事なコトは、召喚された番人に破滅の呪文を唱えさせないコト。

死の魔法を使われたらオシマイなのだから…。

 

アバダケダブラー!

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