北海道の「冬道」を運転するときに気を付けたいこと
道民的にチョット足りないと感じたので書いてみます。
北海道の道は危険がいっぱいですよ(w
雪道&アイスバーン
アンドで書きましたが雪道とアイスバーンでは全く道路状況が違ってきます。
雪道
雪が降り積もって圧雪状態の時は比較的運転しやすいのですが、雪が深くなってくると車体の底面がつっかえてスタックします。ようは、雪にはまって動けなくなってしまいます。
この現象は主に除雪が終わっていない道路で発生しますが、脇道の細い道路や住宅街に入ったときにも起こります。雪を捨てる場所がない近隣住民が雪を道路に捨てることによってザクザクと足が埋まるような道路になってしまってそこで動けなくなるという悲しい状態です。
このようなルートを回避できない場合はある程度の勢いをつけて通り抜けるしかありませんが、はまってしまった場合には通りがかりの人に車を押してもらったり、スコップを使ってクルマの周りの雪とタイヤ周りの雪、とくに腹の下の雪を除ける必要があります。
こういう時に便利な物として「スノーヘルパー」があります。
Meltec ( メルテック ) スノーヘルパー スタックヘルパー2ヶ入り SNB-30
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- 発売日: 2012/10/15
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ですが、スノーヘルパーも万能ではありません。
使い方を間違えると吹っ飛んできたヘルパーが足に当たって骨折する可能性*1もあります。
コチラの商品のように草で出来た脱出マットは足に当たってもケガをする可能性が低く、またスノーヘルパーを使ったときにありがちな「吹っ飛んで雪の中に消えてヘルパーが行方不明」という時にも「草だから自然に還る」ので、放置することになっても罪悪感は軽減されます。
スノーヘルパーよりもオススメするのが、「牽引ロープ」です。
Meltec ( メルテック ) 緊急ロープ けん引ロープ3t RP-50
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これは別の車に引っ張って助けてもらうので他力本願なアイテムではありますが、もっとも手間の掛からない救援方法だと言えます。ただ、コチラも使い方を間違えるとバンパーが割れるなど車が壊れます(w
アタシも昔、FRで2000ccのクーペに乗っておりましたが、家の駐車場の前で雪にはまり、通りがかったレガシーに牽引してもらったことがあります(w
さらに、その数週間後にも同じ場所ではまり今度は4WDのサニーに牽引してもらい、4WDの底力*2と牽引ロープのありがたみを実感したのです。
牽引ロープはコンパクトで場所も取らないのでお守り代わりに今では常に積んでおります。
アイスバーン
これはもう滑り出したらどうしようもありません。
重要なのは、
- 急発進
- 急加速
- 急なハンドル操作
- 急ブレーキ
をしないことに尽きます。路面状況と走行中の車の挙動に注意して運転する以外にありません。
過去にアタシも、峠の下りでハンドルもブレーキも効かない状況となり山の斜面に突き刺さったり、家族も路外に転落して車がひっくり返るということをやっております。
2年ほど前には高速道*3のトンネル内で横転ではなくひっくり返っているランクルに遭遇しました。前方で道を塞ぐようにひっくり返っているのを早期に発見したのでゆっくりブレーキを踏んで止まったのですが、前の様子を見に行こうと車のドアを開けて地面に片足を付けた瞬間に路面がツルツルに凍っているのがわかりました。雪もなくアスファルトが出ているように見えていたのに。
コワイのはブラックアイスバーンだけではありません。
ブラックアイスバーンも勿論コワイのですが、凍っていないように見える道路がアイスバーンの場合もあるんです。滑っているという車の挙動をケツで敏感に感じるためにシートクッションなどは使わない方が良いと思われます。
もうひとつ重要なのが、ABSの挙動を知るということです。ABS=アンチロックブレーキシステムは、急ブレーキを掛けた際にも車輪をロックすることなくハンドル操作を可能にする技術で、最近のクルマにはほとんど標準装備されています。
車のABS(アンチロック・ブレーキ・システム)をゲームのNSX-R解説してみた!!
これは凍結路面の「スベってドーン!」事故を回避するのにヒジョーにありがたい機能ではありますが、はじめてABSが作動した人はびっくりすることがあります。ブレーキを強く踏むことでABSは作動しますが「ガガガガガ・・・」と足に返ってくる反応にびっくりしてブレーキを離してしまうとABSの意味がありません。
そこで、一度慣れておくために周りの安全を確認した上で雪道でABSを作動させておくことをオススメします。スピードは20キロくらいで充分です。
なお、ABSがなかった時代には「ポンピングブレーキ」という技術を使っておりました。*4 ブレーキを細かく踏んで緩めてを繰り返して車輪がロックするのを防ぐ人力ABSです。っていうか、未だにABSが付いていないクルマもあるので覚えとくと良いですし、そもそもABSが作動しないような運転をするのが一番ですね。
そんなわけで、北海道の「冬道」を運転するときに気を付けたいことでした。