続:北海道の「冬道」を運転するときに気を付けたいこと
の続きです。
吹雪(地吹雪)とホワイトアウト
吹きさらしな田舎道、高速道路だと道央自動車道の札幌~旭川間で風が強いときによく起こります。まあ、北海道は何処だってコレになります。
こうなってしまったときの注意としては、
- まずスピードダウン。急ブレーキはダメ(後続車に追突される恐れがある)
- ブレーキを細かく踏んで後続車のスピードも落とす
- とにかく目をこらして前を見る。前方の道を想像する
- ヤバそうなときはハザード点灯で走行
- 停車できる場所があればそこに避難。天候の回復を待つ
吹雪いてきて前方視界が悪くなると、先行する車のテールランプを頼りに走ることになるため必然的に車間距離が短くなります。後ろにクルマがピッタリとついたその状態で、ホワイトアウトしたからと急ブレーキを踏むと追突されます。
焦らず安全に停車できるところ。止まっていても追突されないところまでなんとか運転する必要があります。
ウインカーやブレーキランプの雪は自分の安全のために落とす
フロントガラスやリヤガラスの雪は運転するときにすぐ邪魔だと気付き落とすのですが、ウインカーやブレーキランプ、ヘッドライトやフォグランプの雪を落とさないまま走っている車をよく見かけます。
これはヒジョーにキケンです。周りから見ると曲がるのかもブレーキを踏んだのかもわからない。ヘッドライトで対向車に位置を知らせることも出来ない状況は、吹雪いていなくてもキケンですが、視界不良状態ではさらに危険度が増します。
吹雪の中では後ろに雪を巻き上げて走ったり、前方にも雪がくっついてくるので面倒でも駐車したときなどはランプ類を確認して雪を落としてください。
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吹雪の中で動けなくなったとき
2013年3月に猛吹雪の中、クルマの中で一家4人が亡くなるという事故がありました。
このひどい吹雪は全道で9名の方の命を奪いました。
クルマの中で亡くなったご家族の死亡原因は、マフラーからの排気中毒です。
雪でマフラーが埋もれ、その排気が車体下に入り、それが車内に充満したため起こった事故です。
よって吹雪の中、クルマが動けなくなったときは
- 出来る限りエンジンを切る
- 暖を取るためにエンジンをかける場合は、マフラー周りの除雪をして排気を外に逃がすようにする
事前準備としては、
- ガソリンなど燃料は半分以下に減らさない(出来れば満タンで出掛ける)
- スコップ、毛布、ホッカイロなどを積んでおく。特にスコップ
- 定期的にバッテリーの状態を確認しておく
スコップで雪を掘ることが出来れば、クルマで暖を取ることが可能となりますので、これだけで生存率は上がります。
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バッテリーですが、夏冬問わずJAFの緊急出動件数1位に来るのがバッテリートラブルです。
バッテリーがダメになってしまえば電化製品であるクルマはただの箱になります。冬のバッテリートラブルは最悪です。天候が悪い中では救援到着にも数時間掛かります。
Meltec ( メルテック ) 緊急ケーブル ブースターケーブル ML-911
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ブースターケーブルがあれば通りがかったクルマに救援を依頼することも出来ますが、キチンとした使い方を知らないとキケンでもあり、また吹雪の中では救援車を探すことも容易ではありません。
今はこのような商品もあります。
NEWING [ ニューイング ] バッテリーレスキュー [ リチウムイオン搭載ジャンプスターター ] 乗用車用 BR-001S
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一人で簡単にバッテリーを始動させることが出来るうえ、LEDライトやスマホの充電なども出来るので持っておくと便利かと思います。なお、これの充電もお忘れ無く。
バッテリー自体も安価な物から高性能タイプまでありますので、クルマの使用頻度に合わせてバッテリーを選ぶことも必要です。あまりクルマを使わない場合には容量が大きく充電回復性能に優れた高性能タイプのバッテリーを搭載しておくと良いようです。
そんなわけで、スコップを車に積んでおいた方が良い冬道の話でした。