STARDUST can be found.

振り返らない。忘れるまでは。

8月、お盆休暇の備忘録。

9月になれば [DVD]

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 以下、お盆を中心とした備忘録。

面白いこと何も無し。

そして長ゲェ・・・w

 

8/11(sat)

連休初日。

実家に帰るため昼間の高速バスに乗る。
バスが出発してすぐ、後ろの方の小学校1年生前後の子供がぐずりだした。何かと思えばバスが満席の為にその子のお兄ちゃんと一緒に座れなかったからのようだった。
その兄弟たちの横に座っていた20歳前後のお兄さんとお姉さんがアイコンタクトを交わして、兄弟は一緒の座席に座れることになった。
幼い兄弟の為に補助席で約4時間の行程をがんばったお兄さんには拍手をおくった(心の中で)。

夕方5時過ぎだったろうか、実家の町に着いた。

1週間以上前に先にクルマで着ていた妻が迎えに来てくれていて妻の実家(妻も私も実家が同じ町)に移動した。

その時に妻が、私の実家に今日行かなくていいのかということを聞いてきたが、私は久々のバスに疲れていたので明日にでも行こうということにした。これが後の後悔だった。

夜9時過ぎだったろうか、母から妻の実家に電話が入った。

父が仕事場で倒れているのを先ほど発見し、救急車で運ばれ今は病院にいると言うのだ。

父は小さな町のプールで管理人をしていた。通常プールは夕方5時に閉まり父は帰ってくる。
しかし、夜9時を過ぎても帰ってこない父を心配に思った母がプールへ様子を見に行くと駐車場に停まった父のクルマがあり、扉に鍵のかかっていないプールの管理人室から中へ入った母はプールの脇に倒れている父を発見した。

発見時、父はプールに浮いたゴミをとっている最中だったらしく虫アミを脇に落とし、履いていたサンダルの片方はプールに浮いていたらしく、父が水に落ちなかったのが不幸中の幸いだった。

母はすぐに父に声を掛けると、安堵の表情を見せたらしいが反応は虚ろだったという。

母は救急車を呼び、父とともに病院へ直行したのだが、家は戸締りもせず財布や携帯電話も持ってこなかったため病院からの私への連絡に手間取った。お金は父の手荷物をプールを出るときに持ってきたのだが、家族へ連絡をとろうと思うも私や妻の携帯電話などが一切わからず、電話帳で妻の実家の電話番号を探し出して連絡してきたのだ。(電話帳に番号を載せていた義父に感謝)

私は病院へ向かった。
病院は妻の実家からクルマで5分ほどだと思うが到着するまでの時間は長く感じられた。

病院へ到着すると急患が運ばれる部屋の前で母が座っていて経緯を話してくれた。(後からわかったこともある)

  • たぶん脳梗塞で倒れたらしいこと
  • 倒れてから発見までは最低でも4時間以上経過していること
  • 普段は数時間おきに記録しているプールの水の状態の記録が一切ないこと
  • 母自身も仕事から帰ってきたのが夜7時過ぎでその時に父が居なくて変だと思ったこと
  • 営業の終わったプールに父のクルマが停まっていることが気になった近所の人がいたこと
  • 前日まではプールの夜間営業をしていたこと
  • 父がなんとなく体調が悪そうにしていたこと
  • 8月の末には病院の定期診察の予定だったこと

途切れ途切れに母と話をして、父の入っている部屋の戸をぼんやり見ていると、父のかかりつけの循環器の女性医師がやってきて

「たぶん脳梗塞だね」

と言って行った。
結果としてその診断は正しく、不整脈を原因として血栓が脳にとんで脳梗塞になったということだった。


このブログも今は"STARDUST can be found."だがはじめた当初は"iRregular heartbeat"というブログタイトルでその理由は私が不整脈だったからだ。今は亡き祖母も心臓が悪く長い間病院住まいをしていたし、父も不整脈で過去に入院して退院後も薬を飲んで時折通院していたのだから、もしかすると我が家は心臓が悪い家系なのかもしれない。
ちなみに、父はそれ以外にも体に悪いところがあるがそれは不摂生のせいなのではないかと私は思う。

そうこうしていると、心配した妻と義父が病院にやってきてくれたので父のクルマをプールへ取りに行ったり、私の実家の戸締りを妻へ頼んだり、妹へ連絡をとったりしたのだが、これを記している今現在では記憶が曖昧だったりする。
(臨時の)脳外科医師に父の脳のMRI写真を見せられての説明もこの時に受けたのだが、倒れてから発見するまでにかなりの時間があることもありかなり厳しいことを言われた。
写真にはくっきりと白い塊が映っており身体の右側と言語の機能に障害(麻痺)が出るだろうと言う事だった。そして結果それは言われたとおりだった。

父に処置が施され病室に移るために父に対面できた時にはすでに深夜1時頃だったと思う。
父は意識がはっきりしないのか眠っているようであり、呼びかけても少し目を開けるがすぐに目を閉じてしまう状態だった。

その後病室に移されたのだが、付き添いで泊まる事が出来ない病院でもあり、父は眠っている状態でもあったので私は母を連れて私の実家へ父のクルマを運転して帰った。
実家に着いた時にはすでに深夜2時を過ぎていた。
その後、少し母と今後の話をしたが明日の為に寝ることにした。いつもなら布団に入って5秒で寝るといわれる私もこの時はなかなか眠ることができなかった。
いろいろなことが不安だったのだ。


***

8/12(sun)

連休2日目。

昨夜のプールの騒ぎを聞いた母の友達のおばさんが朝の6時から家に来た。

心配してくれているのだろうが正直なところ朝早くからは迷惑だった。

親戚などに一応連絡しておいた方が良いだろうと、父の兄弟で長兄の伯父と伯母の家へ電話をかけた。

伯父は墓参りへ行ったと言う事で留守だったが、伯母(の旦那さん=おじさん)には連絡がついた。
電話口からびっくりしたと言うよりも気落ちしたような雰囲気が感じられた。
おじさんが他の親戚に連絡してくれるというのでおまかせすることにした。

先ほど連絡のつかなかった伯父が帰ってくるであろう頃合を見て再度電話したのだが、今度は「病院に行った」と留守番のいとこに言われた。
後から聞けば、おじさんが墓参りをしている伯父のところへ直接行って、父が倒れたのを伝えてくれたという。もう2人とも結構な歳なのに行動が早いことに驚いたとともに、それに感謝した。

一先ず伯父伯母に連絡がついたので母とともに病院へ向かった。
そこで伯父夫婦と会い、すぐにおじさん夫婦も来てくれた。

父は昨夜と同じようにほぼ眠った状態だった。

少しして妻が病院に来てくれたので疲れている母を連れて帰ってもらった。

私はその後、お盆休みでちょうどこちらに来た父の弟の叔父の対応をしたくらいで、夕方まで、眠っている状態の父と落ちる点滴を見ているだけだった。


***

8/13(mon)

連休3日目。

朝、病院へ。

私は月曜日なので役場へ行き、妹が教えてくれた医療費負担が減るという書類をもらう。
役場は古く冷房もなさそうだった。

その他に父がやる予定だった金銭の管理、ようは借金の支払いのため銀行や郵便局へ。
ここで母が銀行のキャッシュカードの暗証番号の入力を失敗し正しい番号が父しかわからないという状況だと判明する。しかも、わからないからと言って銀行でその番号を教えてくれるということも出来ないと知る。
しかし、通帳と判子でこの問題は回避することができた。

*

昨日はほぼ目を瞑り眠った状態だった父も、今日は目を開けている時間が少し増えた。
しかし、ぼんやりとしているようで呼びかけてもほとんど反応が返ってこなかった。

昼過ぎ家に帰り、せっかくの連休だというのにほっぽっている妻とそして息子と遊ぼうとしていた。その前に母とプールの管理を変わってくれている人に状況の説明とお礼をするためプールへ。そして話をしている最中に病院から「医師から話があるのですぐに来てほしい」と電話が入った。

病院から帰ってきて1時間も経っていなかったが、「すぐに」という言葉に反応して詳しい用件も聞かず母とともに病院へ直行した。

しかし、病室へ行ってみると父は変わらず眠っており看護士に声を掛けると一大事ではなくただ単に「医師からの話がある」ということであった。
それで、すぐに医師からの話があるのだろうと思っていたのだがその後1時間待たされた。

医師の話の内容は、

  • 脳ヘルニアが起きている
  • 倒れた後からは起きていなかった不整脈が始まった
  • 不整脈の薬は血液を固まり辛くし、今後の脳梗塞を発生を防ぐ効果がある
  • しかし、血液が固まらないために脳内の出血がひどくなる場合もある
  • だが再度脳梗塞が広がる方が危険である
  • 血液を固まり辛くする薬は胃から摂取するのがもっとも有効である
  • しかし、脳梗塞患者は多く喉のとおりが悪くなっている
  • 口から薬の摂取が出来ない場合は、鼻から管を入れるか喉などに穴を開けて管を入れる
  • 食事などの栄養も管を使う
  • できるだけ鼻から管を入れたいが患者は苦しいので管を抜きたがる
  • 管から薬や食事を摂っている時に管を抜かれるのは危険
  • なので手を使えないように拘束する必要が出てくる
  • 拘束される患者は身体面はもちろん精神面でも苦痛や屈辱を受ける場合がある
  • 拘束するには家族の同意が必要
  • どうしますか?(その他、内臓のあちこちが悪く弱ってます)

ということだった。
私と母はほぼ即決だった。

その時々に医師が最良と思う判断に任せる。

知識を持たない私たち出来る判断はそれしかなかった。そう言うほかになかった。

その話の後やっと家に帰ったのだが、疲れて帰った家には月曜の朝に来たおばさんが再度来ていたのだった。

状況も変わらずそれほど話すこともなかったのだが追い返すことも出来ず、我ら家族(母・私・妻・息子)はグラグラゲームに興じてそのおばさんが帰るのを待ったのだった。


***

8/14(tue)

この日の父は目を開けている時間が長くなり、こちらからの呼び掛けにも声を出せないものの応えてくれるようになった。
母の呼び掛けには素っ気無いが、孫には動くほうの手を伸ばし握手を求めた。

母方の伯父2人も見舞いに来てくれた。

*

父はWOWWOWの視聴をしていたのだが、観る人は父しかいないためWOWWOWに連絡をして一時休止にしてもらうことにした。一時休止に出来る最大期間は6ヶ月だが電話一本ですぐに視聴を再開できるということなので最大期間で休止することにした。

*

母が言うには、父は何か保険に入っているということだった。そしてその話は私も小耳にはさんでいた。
そこでその保険を調べてみると、月々4千円ほどの掛け捨ての傷害保険だということがわかった。
これは使えるんじゃないかと思ってよくよく見てみると、保険金の支払い対象範囲(?)が乗り物に乗っている時に事故等に遭った場合だけであり、クルマや自転車、公共交通機関などが関係していないと保険金は支払われないのだ。
私が思うに、父は保険くらい掛けておこうと思った時に月々の支払いが安い保険が目に入りそれに加入したのだと思う。しかし、保険契約の内容などはそれほど見てはいなかったんではないだろうか。私もこの保険の証券を見つけた時にこれは使えると思ったのだから。
よく、死亡保険金ウン千万円なのに月々の保険料は数千円なんていう保険の提案書の隅の方に10年後から支払う月の保険料は数万円になっていて、しかも60歳までに死んでしまえば数千万円の保険金が払われるけれど、61歳以上で死んでしまうと数十万円しかもらえない保険のようなもんだ。
よく内容を見ていないとわからない事実なのだ。

実家は経済的余裕がないので、私はこの意味が無いとまでは言わないが限定的な保険を解約することにした。できれば、他のもう少し対応の良い保険に切り替えたいと思って、電話の向こうの保険会社の人に聞いてみたが、この(限定的な)保険は(クレジット)カード会員向けの格安な保険なのでそれはできないという話だった。

とりあえず今後は、父が保険に入ったと聞いたら内容を確認しなければいけないなと思った。


***

8/15(wed)

父の病状は見た限りそれほど変わらなかった。

ただ、動くほうの手には袋がかぶせられ手を使えない状態にされていた。鼻から管が挿入されたのだ。病室もナースステーションに近い場所に移り、同室の患者さん達も同じような病状の人ばかりとなった。

父は手の袋が気に入らないらしく、それを外そうとしたりしていた。
何気に元気に見えた。

午後、帯広から伯父達が見舞いに来てくれた。

*

明日には私は札幌に戻るので母を病院へ連れて行くことが出来なくなるため、母はJRの定期券を買った。


***

8/16(thu)

連休最終日。

私のお盆休み最後の日だった。
私達家族にも生活がある以上、札幌に帰って会社に行かなくてはならない。

実家が札幌から遠いため母一人にすべてをまかせてしまうコトになる。
申し訳ないががんばってもらうほかなかった。


***

今現在、まだ父は入院中。

ほんの少しずつ回復しているようだ。

****

 

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