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振り返らない。忘れるまでは。

料理

もともと家事は全般的にやっていたけれども、料理はどうにも苦手だった。

自分が好きでよく作る物については問題ないけれど、レシピを見ながら作ったものはどこかしら失敗する。

かと言って、自分の好きなものばかりを作るわけにもいかない。

過去にそんな思いで頑張って作った料理を全く理解されず散々な批判をされた後、アタシはさらに料理が嫌いになってしまった。味ばかりではなく、慣れない手際まで酷評されるのにも辟易したんだ。

 

月日が経って今また日々料理をしている。クックパッドで自分のレベルで対応出来そうなレシピを探し出せる分、昔よりはマシかもしれない。

再び作るようになって、口煩い注文の多い家族という名前の客に「お口に合いますか?」と確認するようになった。お口に合えばこのレシピは正式採用となる。また、後からあーだのこーだの言われたくないという気持ちもあって確認を取っていた。

だけど、その確認行為がアタシが出された物を食べる側だった時に「美味しい」などの評価や声掛けをしなかったコトと繋げられ「オマエも何も言われない立場がわかったか?」というような、確認行為と発言行為をゴッチャにした批判を受ける事態に発展してしまった。

もう面倒なので確認はしないでおこう。

そんな風に思った。