大学に行った方が進路の幅が広がる。
大卒の方が何かと有利だ。
そんなコトを、大卒ではないアタシが彼に言い聞かせたせいなのか、一応の進学校という周りの環境かそうい雰囲気なのか、とりあえず息子は進学する気でいるようだ。3年にもなって、親が何を今更という話なのだけど、いまいち受験生の親という実感が薄い。自分自身が受験勉強を経験してこなかったという理由もあるし、今まさにその時期に置かれている彼から『受験』という必死さも感じられないからかもしれない。それほど成績が良いわけでもないのに…。さらには夏期講習にも出ないと言っていて、そんなんで本当に進学する気があるんだろうかと、ビミョーな不安にかられている。
元々彼は何かに必死になったり真剣になったり、何かに打ち込んだりする生活をしてこなかったように、アタシの目からは見える。多くの時間を過ごしている学校では違うのだろうか?
だからと言ってアタシが『勉強しろ!』『本気になれ!』『気合いを入れろ!』などと力を入れてしまうのも何か違うように感じる。進学しないよりする方が良いと思うと進学しなかったアタシは彼に言っては来たけど、進学したからすべてがうまく行くわけでもなく、彼自身の人生をアタシがレールを敷いてアタシが風を起こし押していくのは、アタシ自身の満足であって彼が望んでするコトじゃない。自分で決めて進むコトに意味があるはずだとアタシは思うので、力を貸してほしいと言われれば貸すけど、出しゃばって行くコトはしない。仮に散々に追い詰めて受験に失敗したなら、その責任はアタシにも及ぶ。アタシが勉強して試験を受けるわけでもないのに。
自分自身の判断、能力でダメだったらまたその時、考えても充分に生きていける。アタシ自身がそうだったから。
アタシは焦らず信じてやろうと、そんな風に思った。
保護者面談、何を話せばいいかな〜?